試験に受かる記憶術

記憶力が高まる栄養を摂取しよう

必要なことを効率よく記憶するためには、脳の機能をフル活用する必要があります。

 

脳が働くためには、もちろん日常的に食事から栄養素を摂取する必要がありますが、食生活が偏っていると、脳が栄養不足に陥り、思うように勉強できなくなります。

 

効率的な勉強法について考える前に、まずは食生活を見直しましょう。その際、食事の中に記憶力を高める栄養素が含まれているかどうか、チェックすることも大切です。

 

記憶力を高める食材として有名なのはイワシですが、どうしてイワシが注目されるのかというと、イワシの中にはDHAという脳の情報伝達に必要な成分が豊富に含まれているためです。

 

神経細胞と神経細胞の接続部位には、数万分の1mmほどのシナプス間隙があり、伝達された情報はシナプス間隙を超えて伝わることはできません。

 

そのため、シナプスがきちんと形成されないと情報がうまく伝わらず、記憶が形成されません。DHAはそのシナプスの原料であり、DHAが不足することで物忘れが多くなったり、認知症の発症を早めたりすることが確認されています。

 

そのため、DHAは受験勉強の期間に関わらず日常的に摂取する必要があります。また、イワシにはDMAEという成分が含まれており、副交感神経や運動神経の末端から放出されて脳に刺激を伝えるアセルチルコリンの生成を高める作用があります。

 

DMAEを短期的に摂取することは、記憶回路を活性化するとともに集中力を向上させ、精神状態を安定させる効果があります。

 

DMAEの長期的服用に関する効果についてはまだ研究途上にありますが、DHAもDMAEも、サプリメントなどによる過剰摂取や特定の薬と組み合わせることがない限り、誰でも安心して摂取できる成分です。

 

もしもイワシが苦手な場合は、マグロやサーモンなど代わりの魚介類を摂取することで補うことができますが、イワシにその他にも、勉強のやる気を高めるピログルタミン酸や、集中力の向上に役立つグルタミンなどが含まれています。

 

ピログルタミン酸は、老化によって失われる神経ネットワークを再活性化する働きがあり、やる気を高める効果があります。そのため、一部の製薬会社では認知症の改善薬として使用されており、各分野で研究・開発が熱心に進められている成分です。

 

一方、グルタミンは糖と同じく脳のエネルギーとして直接利用できる成分であり、脳への働きかけが他の成分と比べてスピーディです。また、気分を落ち着かせる鎮静作用があり、集中力を高めます。

 

ピログルタミン酸は、イワシ以外にも肉や野菜など自然食品全般に含まれており、グルタミンは小麦などの穀物類や豆類に多く含まれています。