試験に受かるための記憶術

感動しながら記憶する

 

勉強嫌いな人にとって、受験や試験のために勉強に勤しむことは大変辛い作業です。興味がないことをひたすら暗記するしかありませんし、頑張って覚えてもすぐに忘れてしまうからです。

 

しかし、勉強嫌いな人であっても決して記憶力が悪いわけではなく、家族や友人と過ごした楽しい思い出や、インパクトの強い出来事については、すぐに思い出せるという方も多いでしょう。昔のことでも覚えているのは、その情報が長期記憶に保管されているためであり、長期記憶の中でもエピソード記憶と呼ばれる体験を司る記憶に分類されている可能性が高いです。

 

長期記憶にはエピソード記憶と意味記憶があり、意味記憶が物事を説明的に覚える辞書的な記憶であるのに対し、エピソード記憶は自分が体験した時間や場所、その時の感情とともに記憶します。エピソード記憶は非常に強烈な記憶であり、時には「なかなか忘れることができなくて困っている」記憶として認識されることもあるくらいです。そのため、勉強嫌いな人でもエピソード記憶を活用すれば勉強が効率的に進みます。

 

とはいえ、嫌いなものを嫌いなものとして覚えようとすると脳が抵抗するため、なるべく自分の興味のあるものに置き換えながら記憶しましょう。

 

たとえば、英語学習であれば、実際に海外の特定の場所に旅行していると想定し、空港のスタッフや現地の人と英会話をしているイメージを働かせれば、ただの英語学習ではなく、旅行の疑似体験として脳内に記憶されます。

 

エピソード記憶は感情とともに記憶されるため、グーグルのストリートビューなどを活用しながら、より具体的なイメージを練ることが大切です。同じように、古文を勉強する場合は平安貴族になりきって作者の情感をイメージすると覚えやすく、数学や化学に関しても、科学者になりきって勉強すると意外と苦手意識がなくなります。

 

ただし、エピソード記憶は1回限りの体験により記憶されるものであり、繰り返し思い出されることで意味記憶として一般化されますが、詳細を失ってモノローグと化すこともあります。

 

そのため、エピソード記憶だけですべてを覚えようとするのは困難であり、学習内容の詳細を記憶し続けるためには、意味記憶として繰り返し覚えることが大切です。

 

また、人によってはエピソード記憶よりも意味記憶の方が得意という方もいるため、無理に物語や感情と絡ませる必要はありません。あくまで普通に暗記することが苦手という方向けの勉強法であり、男性よりは女性に適していると言われています。