試験に受かるための記憶術

呼吸と記憶力の関係

 

勉強中のストレスや集中力の低下を回避し、記憶力を上げる方法の一つに深呼吸があげられます。

 

椅子に座りながら勉強すると、自然と前屈みの体勢になってしまい胸部を圧迫して呼吸が浅くなります。

 

脳は、身体の他の部分よりも10倍程度酸素を必要とするため、浅い呼吸を繰り返すことで記憶力や思考力が低下し、考えがまとまりにくくなります。また、呼吸が浅くなると全身に酸素が行き渡らなくなり、交感神経が優位になってストレスホルモンが分泌されます。

 

ストレスホルモンは、脳の神経細胞を破壊して記憶力の低下を招くため、呼吸が浅い状態というのは、酸素の欠乏だけでなくストレスホルモンを増加させる意味でも避けた方がよいでしょう。

 

反対にストレスを先に感じた場合も、筋肉の緊張から交感神経が優位となって呼吸が浅くなり、同じ状態を引き起こします。そのため、記憶力を高める勉強法の一つとして、深呼吸を採り入れるということは大切です。

 

しかし、深呼吸というと息を吸うことに一生懸命になってしまいがちですが、しっかり体内の空気を吐くことも大切です。というのも、息を吸い過ぎると、血液中の二酸化炭素が減少し、血液がアルカリ性になって眩暈や手足の痺れなどが発生する可能性があるからです。

 

また、特に不安や緊張を感じていると、呼吸が浅くなるだけでなく呼吸が速くなりますが、速い呼吸を行うのも、息を吸い込み過ぎてしまうので要注意です。そのため、記憶力を高める正しい呼吸法として、なるべく深くゆっくり呼吸することが大切であり、日常的な呼吸方法である胸式呼吸よりも腹式呼吸の方が適しています。

 

腹式呼吸とは、息を吐く時にお腹を凹ませ、息を吸う時にお腹を膨らませる呼吸法であり、特に息を吐く時は吸う時の2倍以上の時間をかけてゆっくり行います。

 

胸式呼吸の場合、1分間に14〜18回くらい呼吸を行っていますが、腹式呼吸の場合1分間に7〜8回くらいの呼吸回数となります。

 

すると、たんに酸素供給量がアップするだけでなく、人の脳波がα波をたくさん発するようになり、潜在意識が働きやすい状態になります。人がもっとも記憶力を働かせられる状態というのは、脳波がα波となっている状態ですので、この状態で勉強すると頭もスッキリして苦手なこともすらすらと勉強しやすくなります。

 

身体の筋肉も弛緩してリラックス状態となるため、ストレスを感じた時にも効果的な方法です。腹式呼吸は2分程度でも効果を発揮するため、勉強や仕事の合間にも気軽に行うことができます。