試験に受かるための記憶術

繰り返し学習で高める記憶力

 

一度勉強しても翌日には忘れてしまった、ノートに繰り返し書いたのになかなか覚えられない、そのような経験はしたことがある方は多いと思います。

 

もしかして自分は物覚えが悪いのではないかと落ち込んでいる方もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。

 

ドイツの心理学者・エビングハウスが行った人間の記憶力に関する実験「エビングハウスの忘却曲線」によると、人が新しいことを覚えた時の記憶保持率は、20分後には58%、1時間後には44%、1日後には26%、31日後には21%まで低下するという実験結果となっており、記憶力は時間とともに低下することが分かります。

 

しかも、「エビングハウスの忘却曲線」の実験結果では、1時間後には記憶の半分以上がなくなるのに対し、1日後と31日後の記憶の保持率にほとんど差がないという結果となり、初日の記憶低下が著しいことが分かります。

 

せっかく勉強したのに、そのほとんどを初日で忘れてしまうということは少々ショックなことですが、逆に考えれば、勉強したことをその日のうちに復習すれば、記憶の低下を最小限に留めることができるといえます。

 

記憶が著しく低下するタイミングは、1日目、7日目、1ヶ月目ですので、そのタイミングで復習すると記憶の固定化を促進することができます。

 

また、記憶には感覚記憶・短期記憶・長期記憶の3種類あり、脳に入ってきた情報のほとんどは、感覚記憶・短期記憶に分類されてすぐに忘れてしまいます。

 

しかし、毎日学習することで脳はその情報を重要な記憶であると判断し、長期記憶を形成することになります。そのため、1週間に1回だけ何時間と勉強するよりも、1日30分でも毎日同じ内容を繰り返した方が記憶力は高まります。

 

そして受験勉強や試験勉強などは覚えることも非常に多いため、1つ1つの内容を覚えることにこだわらず、一気にたくさん勉強して、1日目、7日目、1ヶ月目に同じ内容を繰り返しましょう。

 

真面目な方ほど、1つの内容を覚えないと先に行けないと考えがちですが、「エビングハウスの忘却曲線」で見たように、記憶を定着させるためには時間がかかるため、理解度に不備があってもどんどん先へ進むことをおすすめします。

 

すると、1ヶ月後や2ヵ月後に急にスラスラと勉強できるようになるなど、記憶力が向上したことを実感できるようになります。繰り返し学習をあまり行っていないという方は、ぜひ日頃の勉強法に取り入れてみてください。